このところ天候に恵まれず、なかなかできなかった切り干し大根にようやく着手しました。
大根は、漬け物名人の叔母からいただいたもの。
叔母の住んでいる所は九十九里。良質の土で大根をはじめ芋、野菜類は最高。
勿論土質だけではなく、野菜作りは名人級です。
こちらの土は粘土質で、米づくりには適しているのですが、
大根や芋類は大きさ形などが貧弱のでき具合なのです。
そんな訳で毎年、大根とさつまいもはお声がかかると、待ってましたとばかりに
勇んでいただきに行くのです。
さて大量にいただいた大根は,煮物に漬け物に、そして残りを切り干しにします。
切り干し大根は、日光と冬の冷たい気温で甘みを増し、美味しさは市販されている物とは
格段の差があります。
大根の切り方は、カッターで薄く細かく切るよりも、包丁でやや厚めに切ったほうが乾燥した時に
ちりぢりにならずにすみます。歯ごたえもあり、大根そのものの存在感もしっかり味わえます。
写真の後方右側の茶褐色になっているのは、1週間前から干しているもので、
雨や曇りがちの日が続いたため、乾燥が遅れています。
植木の刈り込み
12月半ばともなると、1年の締めくくりとしていろいろ忙しくなります。
最も大変なのは、植木の刈り込みです。
低い木や生け垣などはまだいいのですが、高木となると12尺の脚立でも歯が立ちません。
今年中に全て終わるかどうか心配ですが。
まだ残っていた渋柿
午前中少し日の差す時間もあったのですが、今日も曇り空。
そんな天気にはお構いなく、残っていた渋柿はほとんど鳥の餌食になってしまっていました。
かき集めてやっとざる1杯分。つるし柿にしようと思います。
前回の干し柿は大体できあがり。ただ1/4ほどはカビが生えてしまい堆肥に。
温度や湿度が高いと青カビが生えやすく、管理が大変なのです。
また干し柿にも鳥が狙っているので、鳥よけの網をかけるなど苦肉の策を。
きれいに仕上げるためには、日中のからっとした天気と朝夕の冷え込みが必要なのです。
週末から天気がいいようなので、お天気と相談しながら皮むきにとりかかろうと思っています。
大屋根の母屋の重み
管理棟と同敷地内にあるこの母屋は、移築130年ほどのいわゆる「古民家」です。
現主で3代目。30年程前までは、屋根は藁葺きでした。
随所に太い柱と鴨居でこの大屋根を支えてきているのです。
庭にある植木はほとんどが50年~100年以上の古木。
大屋根も樹木も、ずっと「宮原(屋号)」を見守ってきたのですね。と思うと、
歴史の重さをつくづく感じるのです。
昔から「米づくり」を中心の純農家でしたが、家主も歳には勝てず
農業を断念せざるをえなくなりました。
89歳と87歳の老夫婦は、大屋根の下で仲良く隠居生活を送っています。
もみじの紅葉そして「優しさ」
キャンプサイトのもみじがやっと紅葉してきました。
でもこのところの気温で、霜などで葉先が傷んでしまい早じまいの様。
今年の気温もやはり異常現象の感。
サイトには4本のもみじの木がありますが、このキャンプ場を開くに当たって、
サイトとサイトの間に、元オーナーの義父と義母が植樹したもの。13年前になるでしょうか。
当時、山林を潤っていたヤマモミジやヤマツツジ、ヤマザクラ、カクレミノなどが乱獲される状況が続き、
それに嘆いた二人が自所の山から掘り出して来て植えたものです。
今は、山に行くときれいに咲いていた花木等は皆無状態です。情けないですね。
楚々としてやさしいオレンジ色のヤマツツジのまるで夕焼けのような山あいは懐かしい光景に終わってしまいました。
群生して目を和ませていたクマガイソウやジエビネも、全く姿を消してしまいました。
自然は共有といえども、自然を守る最低のルールはもってほしいもの。自然を愛するものは人をも愛す!
このもみじの間から差し込む陽光は「優しさ」そのものを与えてくれています。
四季を通して、もみじの下にいると心が洗われるような心地よい気分になるのです。
我が工房の招き猫
工房内を我が物顔で飛び回っている2匹の猫。クロとヒメです。どちらも女の子です。
看板猫と言いたいのですが、何せ勝手者でしかも人見知りなもので、来客には姿を見せません。
野原を駆け回ったり、木に登ったり自然児そのもの。田舎者で人にはとてもシャイなのです。
クロ(写真手前)は7年前、親しくさせていただいている「実谷オートキャンプ場」に捨てられていたのを
連れた来たものです。よって年齢は不詳です。歩く様子はのっしのっしとまるで熊のよう。
しかし人見知りの激しい子で、人が来ると逃げ足の速いこと。
ヒメ(後方)は5年前に娘が友達からもらってきたもので、生後3ヶ月だったかな。
クロよりはまだフレンドリーです。狩り本能があって、よくモグラ、鳥、カエル、ネズミなどあらゆるものを
つかまえてくるのです。とくに食べるでもなく、ただただ狩りを楽しんでいるようです。
大変身軽で、高い木のてっぺんまで一気に登ってしまうほど。
猫社会にも上下関係があるようで、ヒメはクロにはほとんど無抵抗。年齢の差、体重の差なのでしょうか。
しかし食べる時だけは、ヒメは譲りません。クロも一歩引いていますね。子供を先にというクロの
母性本能なのでしょうか。
一般にクロとヒメは仲良しです。寝るときはいつも重なって丸くなっています。
本当は「クロ&ヒメ」で看板にゃんことしたいのですが。
せめて「招き猫」で、ちょこんと受付前にでも座っていてほしのですがね。
キャンプ場内の木々は紅葉しています
晩秋の候、今日は本当にいい天気。外での作業もはかどります。
畑の野菜への肥料やりやら、草取りなど1日気持ちよく仕事ができました。
仕事の合間にキャンプ場内を見回ると、
場内の木々が紅葉し始めているのに、しばし釘付けになりました。
ブルーベリー畑を囲むドウダンツツジは紅葉真盛り。
ブルーベリーも未だ3年生ですが、一人前に紅葉してきています。
後方の杉林(フリーサイトになっている)の緑ともマッチして、思わず写真に取り込んだ次第です。
今や社会問題となっている「いじめ」や「自殺」。もしこの自然の中にどっぷり浸って生活をしていたなら、
このような問題は解消されるのにとしみじみ思うのです。
ブルーベリー&ブラックベリージャム作り
昨日からの雨で、外での作業は中止です。
工房内でジャム作りをしています。
夏の間に収穫したブルーベリーとブラックベリー(合わせて6キロ強)を冷凍にしておいたのを
グラニュー糖を入れて一晩かけて解凍しました。
※砂糖かグラニュー糖かとなると、ジャムにはグラニュー糖がいいようです。経験から、
味に円やかさと上品さが出るように思います。
砂糖の量は、果実の重さの1/3~1/2が適当です。
砂糖を加えて置いておくのは、水を出すこと。そうすれば、水を加える必要がありません。
<ジャム作り>
①果実を大鍋に入れて中火で煮る。
②焦がさないように時々かき混ぜる。
③アクを丁寧にとる。
④30~40分程で火を止める。
※ここで私は2つに分けます。1つはソースに。もう1つはジャムに。
前回(8月)にはストローベリーも入れてミックスジャムにしました。
今回はソースにもします。ソースの場合はこれで終了。
⑤ジャムにする場合は水分がなくなるまで更に煮詰める。
※ソースよりも焦がさないように特に注意を払うこと(煮詰め続ける場合は弱火にしたほうが)。
アクがなくなるまで丁寧に取り除くこと。
水分がなくなるまでとなると時間もかかるので、何回かに分けて煮詰めます。
時には2~3日かかることも。
⑥熱いうちにビンに詰めて保存する。
※常温で長期保存する場合は、
①ビンと蓋を5分ほど煮沸消毒をしておく。
②ジャムは熱いうちにすり切りに詰め、蓋をしっかり閉める。
③蓋を下に(逆さまに)して30分程放置する。(冷めるまでそのまま放置しておいてもよい。)
④水につけて冷ます。
というわけで、ジャム作りは2~3にちかかるでしょう。
ブラックベリーは酸味が強いので、酸味の少ないブルーベリーと一緒にするとレモン汁を加えなくても済みます。
ブラックベリーのぶつぶつ感はたまりませんね。
干し柿作りの時期です
夜も冷え込んでくるこの時期が干し柿作りに最適なのです。
場内のあちこちに渋柿の木が点在していて、しかも高木になってしまっているので、採るのに一苦労です。
以前までは外房の浜の人達が海産物をもってきては、渋柿と物々交換をしていたものです。
お正月に向けて干し柿を作るのが恒例になっていたのです。だから貴重なものなのですね。
今では前ほどではありませんが、それでも何人かは毎年採りにきます。
好きなだけどうぞと。
漬け物名人の叔母は、剥いた皮を干して漬け物に入れると味に甘みと円やかさが出ていいと重宝しています。
なるほど叔母の漬け物は最高です。
さて干し柿も2週間もすると、甘みが出て食べ頃になります。
柔らかくて美味ですよ。
もっと置くと白く粉が噴いて更に甘みが出てきます。それを
保存食にしていくのです。
あけびの最終収穫
鳥から逃れたあけびの最終収穫です。
でも、鳥にも感謝です。鳥からはき出された種はあちこちで実るのです。
場内でもあけびは確実に増えています。
ところで、あけびの皮結構いけますよ。ちょっと苦みはありますが、
薄く皮を剥いて天ぷらにしたり、肉詰めにして煮たり焼いたりと、ちょっとした酒のつまみになります。
11月ともなれば、あけびの葉もそろそろ落葉となります。
落ち葉を集めて腐葉土を作るのもこれからの仕事なのです。